KUROZOME
REWEAR
FROM KYOTO

KUROZOME REWEAR FROM KYOTO

JOURNAL

深黒
深黒加工とは
黒をより一層黒くする深黒加工という独自の染色技法を開発し、その技を磨いてきました。
これは一旦黒染加工を施した後、天日干しで一点一点乾かし、さらに深黒加工を行い、
もう一度天日干しすることによって、黒さをより一層際立たせるものです。
この深黒加工は、光を吸収して黒く見せる当社独自の技術です。
深黒加工は、黒色だけに作用して、ほかの色には作用しません。
この技術を用いて洋装界において他の追随を許さない究極の黒を実現しています。
黒染へのこだわり
京都紋付は、日本の伝統的な正装である黒紋付だけを、100年以上染め続けてまいりました。
創業当時、すべて手作業で行われていた黒染の技術を時代と共に作業性を変化させ今に受け継いでおります。
黒をより一層深みのある黒へ。
最終行程では今も一つ一つが職人の手で加工され、厳しい目で確かめられています。
黒しか染めない職人の技をお確かめください。

「体を切ったら、黒い血が出てくるかもしれん。」

先代荒川忠夫のこの言葉が、京都紋付の「黒へのこだわり」を如実に表しているかもしれません。
創業以来、京黒紋付染め一筋に歩んできた歴史は、ただひたすら黒の中の黒を求め、染料と技術の改善に努めてまいりました。
往来の技術では深みのある色を出す為に何度も下染を繰り返し、色を重ね(襲-かさね)ていく必要がありました。
大量の染料を使い、多くの手間がかかった黒染の生地は、非常に高価なものでした。
京都紋付では、今日でもこの古くから伝えられてきた技術を受け継ぎ、そこからさらに磨きをかけ日々精進しております。
現在では、経験と勘をデータに置き換えて、当社独自の反応染料と深黒加工で、世界水準の究極の黒を完成させています。
深黒加工
黒染の工程
受け入れチェック
到着した衣類を一点ずつ検品します。
黒染
衣類の総重量に合わせて染料を作ります。
それを被染物に合わせた温度まで温めて、一定の時間、それらを洗液に付けます。
ソーピング
生地に定着しなかった染料を洗い落とします。
この時、温度は90℃にまであがります。
乾燥
天日干し乾燥します。
深黒加工
職人が一点一点独自の深黒加工を行います。
脱水
脱水の仕方も一工夫しています。
乾燥
天日干し乾燥します。
包装
一点ずつ丁寧に検品します。
出荷
職人の技をお確かめください。
この工程で、1カ月半程度いただいております。
混雑状況や工場の状況により上記の期間を前後いたします。
何卒ご理解頂きますようよろしくお願い申し上げます。